◇カフェ「亜呂摩」でコーヒーラーメン!?
コーヒー味といえばアイスクリームや駄菓子によく使われ、コーヒー自体はカレーなどの隠し味に使われる現代の食文化にはなくてはならない存在ですよね。
そんなコーヒーを混ぜた麺にコーヒーのスープを使ったコーヒーラーメンがあると聞いて行ってきました。
場所は京成線お花茶屋駅から徒歩10分くらいにある亜呂摩というお店。
▽地域の人に愛されるカフェという感じの佇まい。
中に入ると軽くコーヒーの香りが漂い、マスターだろうか?すぐに見るからに人のよさそうな白髪のおじさんがカウンターへ案内してくれた。
窓際で本を読んだりしたら様になるなぁ。
初めてのお客さんはみんな来る目的がだいたい決まっているらしく席に座るやいなやマスターに「コーヒーラーメン?」と聞かれた。
僕が「はい」と頷くとせっせことコーヒーラーメン専用のメニュー表を持ってきて楽しそうに商品の紹介をしてくれ、
あまりにも楽しそうに話すもんだからこっちもまでも幸せな気持ちになっちゃったよ。
その話によるとコーヒーラーメンにはコーヒーラーメン(ホット)、コーヒーラーメン(アイス)、コーヒーつけ麺、サラダ麺があるらしい。
▽コーヒーラーメン専用のメニュー表には各種類のコーヒーラーメンの写真が載せられている。
一通り説明を聞き終わり僕がコーヒーラーメンホットを注文すると「いいの?最初はアイスかコーヒーつけ麺にしたほうがいいよ?ホットはクセが強いからね。」とマスターに忠告されてしまった。
どうしても食べたいのでと返すと「ならいいよ」と気軽に作ってくれた。
◇前に食べた人のコメントを拝見!
ちなみにマスターがコーヒーラーメンを作っている間、今まで来た人が書いていったノートを見ることができる。
▽美食家のような人が書いたコメント
▽外国から来た人が書いたコメント
と様々な人から愛されているようだった。
コメントの内容も
・コーヒーラーメン美味しかった。
・コーヒーラーメン完食!
・来て良かった
などなど絶賛の嵐なのだが、一つだけ……
『残してしまって申し訳ございません。興味本位でホットにしてしまいましたがマスターが奨めてくれたつけ麺にすればよかったと少し後悔しています。』
という文が……
好奇心だけでコーヒーラーメンを頼んだ人の将来を暗示しているようなとても不安にさせる一文があった。
一通りノートに目を通してまだ時間があったので店主にこのメニューが出来た経緯ついて聞いてみた。
店主はなんでも37年もここで喫茶店をやっているとのこと。
コーヒーラーメンの始まりは喫茶店を初めて5、6年をした頃、マスターが何か新しいことを始めようと考え、「せっかくカフェをやっているのだから珈琲に関するものを作りたい」と思い茶蕎麦に着想を得てコーヒー麺を作ったのがきっかけだ。
それからそれをサラダ麺やそば風にしてお客さんに出していたのだが、ラーメンブームの時にブームに乗って「コーヒーラーメン」を作ろうと思いたち、そしてただコーヒー麺を醤油のスープに入れるのではつまらないと思いコーヒーのスープにしたんだそうだ。
そんな感じでできたコーヒーラーメンだが今でも改良を続けているんだとか。
元々、何かを作るのが好きで今でも時間があればペットボトルのオブジェを作っているらしい。
年をとった今でもまだまだ創造何かを作っていきたいとおっしゃっていた。
発想と創造の権化みたいな精神を持った方だ。
◇コーヒーラーメン登場!!
そうしているうちにコーヒーラーメンが完成して運ばれてきた。
具はチャーシュー サラミ 卵 チーズ バナナ ナルトで人の顔が作られていて、マスターの岡本太郎並の芸術センスと遊び心が溢れている。
麺は太麺のコーヒー麺を使っている。
コーヒー麺はこのお店が商標をとっておりこのお店だけのオリジナル商品、麺にはコーヒーだけでなくカルシュウムも練りこまれているそうだ。
味にもう1段階風味を加えたい人は粉チーズを加えて混ぜると味が変わって美味しくなるらしい。
コーヒーに粉チーズの組み合わせは初めてだな。
甘すぎる場合には塩を振りかけると甘さが抑えられるそうだ。
甘いの反対がしょっぱいって発想がなんか違う気がする。
甘すぎる場合には塩を振りかけると甘さが抑えられるそうだ。
甘いの反対がしょっぱいって発想がなんか違う気がする。
それではいただきます。
甘すぎる臭いが刺すように鼻を刺激してくる。
キャラメルを水に溶かして煮詰めたような味がしてどうにも麺と合わない。
甘さが舌に絡みついて離れてくれない。
甘さが舌に絡みついて離れてくれない。
あくまで、本当にあくまで個人的な意見なのだけれど、
マズい。
地獄の苦行に灼熱地獄やら針地獄やらがあるがコーヒーラーメン地獄も入れてもいいんじゃないかと思ったよ。
でも、マスターがすごい優しい目で見てくるから残せない。第一に自分で頼んだものなのだから残せるわけがない。
ああ、でもどうしても喉を通らない。
粉チーズをかければ少しは変わるかもしれないと思いチーズをかけたのだがチーズの風味が加わって口の中がさらにカオスな状態になってしまった。
口の中でカタストロフが起きてる。
もう、ダメだ。と箸をおいたところで・・・
マスターが「せっかく遠くから来てくれたから」とコーヒーをサービスしてくれた。
そんな優しくされたら絶対に残せないじゃん。
もちろん10分くらいかけて全部食べました。
もちろん10分くらいかけて全部食べました。
▽サービスしてくれたコーヒー
深煎りでそこらへんのチェーン店のコーヒーなんて比べ物にならないほど美味しい。
食べ終わるとマスターが「どうだったキツかったでしょ?」とどうやらマスターの優しい目で心の中は見透かされていたようだ。
続けて「今はホットのコーヒーラーメンは食べにくいと思うんだけど、いつかどんな人でもすんなり食べられるように改良したいんだよね。」
とこんな僕にもとても優しい言葉をおっしゃってくれていた。
最後までマスターは素晴らしい人でした。
◇総評
優しくて物作りが好きなマスターが切り盛りしているカフェです。
コーヒーラーメンはネット上では賛否両論で僕の場合は否でした。
しかし、中には絶賛する人も多くだからこそ行く価値があると思いました。
美味しさ 未知数
意外性 ★★★★★
インパクト ★★★★★
□お店の情報
住所:東京都葛飾区宝町2-19-16
座席:30
電話: 03-3694-9156
営業時間:11:00~21:00
定休日 :火曜・日曜不定休
カード :不可
関連サイト:食べログ
▽この記事を書いた人

へんてこグルメガイドの管理人。ジャイアントカプリコが好きすぎるので死後はあのチョコの部分に練りこんでいただけるとありがたいです。
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