名古屋「喫茶マウンテン」の珍メニューが異世界すぎた!

◇「喫茶マウンテン」は名古屋に来たら絶対行くべき!

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「名古屋に来たらどこに行く?」

名古屋にきたら、ひつまぶしや味噌カツの名店に食べに行くのもいい。ういろうや最近では台湾ラーメンも名物になっている。
だけど、名古屋のマウンテンという喫茶店に行くのを忘れちゃあいけないよ。

喫茶マウンテンの甘口イチゴスパや甘口抹茶小倉スパはここでしか食べられない衝撃的なテイスト。
三日三晩は頭から離れない珍メニューの数々は名古屋に行ったら必ず食べるべきものなのだ。

◇名古屋の「喫茶マウンテン」は異世界すぎる。


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△こちらがマウンテンの入口。

マウンテンと言う割には平地に建てられている。

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△外観はおしゃれ、ログハウスみたいでかわいい。さすが名古屋、喫茶店の国だ。

ここまで見てもらうとごく普通の喫茶店に見える。
しかし、入り口の扉をあけると並べられているのがこれ。

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タイトルから味が想像できない珍メニュー、謎メニューの数々。
席に座りメニューを見る前にこの量の摩訶不思議メニュー。
気を抜いているとゴングが鳴る前からのマウンテン側の先制パンチくらうことになる。

「ねこまんま」ならぬ「アザラシまんま」
まったく想像がつかない。

「ゆずこしょうドリンク」
ゆずこしょうとは調味料であってドリンクではない。

「チョベリパフェ」
名前の元となったであろうチョベリバという言葉は1997年には死んでいる。

このように新メニューを毎シーズン出していて、これが珍食好きに長年愛される理由の一つだ。
これだけの量の珍メニューを毎シーズン出しているとなるとお店側の発想力が計り知れない。マウンテンのマスターは珍食界のエジソンである。

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△店内の雰囲気はいたって質素。

店内に僕ら以外のお客さんはカップが一組と常連ぽいナイスミドルなおじさん一人だった。

カップルはワイワイキャッキャとメニューをみて大騒ぎをしていたのに対してナイスミドルは一人でモーニングを楽しんでいた。
その後も珍メニューを頼む人と常連ぽい人が2:1の割合で訪れていた。
珍メニューを食べに来る人だけではなく普通の常連さんもいることに少し驚かされた。
もとはといえば地域の学生向けに大盛りの料理を出すお店だったらしいのだが気づけばこうなっていたそうだ。

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△メニュー、六法全書がごとく細かく大量に文字が書いてある。

・甘口いちごスパ
・甘口抹茶小倉スパ
・甘口メロンスパ
・甘口バナナスパ
などの甘口スパの峰々以外にも…
 
・お茶ピラフ
・スパイス合衆国
・ナマズスパ
などなど珍メニューが星空のごとく散りばめられている。
しかも、一つ一つが「コーヒーラーメン」級の破壊力を持っていそうだ。

極め付けがこれ。
カキ氷の欄にあった「マンゴースペシャル」。

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なんでマンゴーなのに辛口なんだよ!
スラムダンクの木暮のように普通は注目しないふつうメニューの中にも伏兵が潜んでいることに注意をしなければならない。

このとき1番人気の小倉抹茶スパと甘口いちごスパ、イカスミカキ氷を注文。

注文を終えるとさっきまで前でいちゃいちゃしていたカップルの男性の方が「それは、やめたほうがいい」というアイサインを送ってきた。
どうやら彼らは甘口いちごスパの登頂途中で遭難してしまったようだ。
それまでは幸せそうな笑顔だったがその時は絶望に打ちひしがれた顔をしていた。

◇注文が来る前にマウンテン用語を覚えておこう。

この喫茶店マウンテンは根強いファンが多くファンサイト、ウィキペディア、テーマソングまで存在するのだ。小説家の村上春樹でさえこのお店のレポートを残している。
そしてマウンテンには、ファンだけが使うマウンテン用語があるらしいのだ。初心者ということがバレないように先にマウンテン用語を勉強しておこう。

★おさえておきたいマウンテン用語

「山」

  マウンテンの別名。マウンテンだから山だ。わかりやすい。

「登山」

  これはマウンテンに行って注文すること。もちろん行くだけでは登山とは呼ばない。

「遭難」

  出された料理を全部食べきる前にリタイアすること。または無理して全部食べきって体調を崩してしまうことをいう。

「登頂」

  注文したものを食べきること。 一人で全部食べるのが基本だが、多少は他の人に協力してもらってもいい。

「氷山」

  アイス氷のこと。これも量がが半端ではない。

「雪崩」

  アイス氷を食べているときに、氷がテーブルの上に落ちること。
マウンテンのカキ氷は量が多すぎてだいたいは雪崩を起こす。雪山には雪崩がつきものだ!気をつけよう。
 

◇続々と現れる珍メニューたち、そして………

10分もするとお目当てのメニューが運ばれてくる。

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最初に来たのは甘口抹茶小倉スパ。
抹茶✖️小倉の組み合わせ、この組み合わせだけなら、ぜんざいにお茶を飲んでるように和風で美味しそうに感じる。
麺には抹茶が練りこまれているようで抹茶独自の渋さも多少は感じられる。
しかし、その抹茶の匂いをかき消すほどにシロップが甘い!
またアンコ、クリーム、フルーツ、の全てが甘い。口の中が甘さで塗りつぶされていく。
こちらは友人が注文したものだが中腹あたりで遭難していた。
次に来たのは甘口いちごスパ。

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まず漂ってくるのがガツンと鼻にささる甘い香り。バスの中で嗅いだら一撃で車酔いになるレベルの気持ち悪い甘さだ。
アロマのコーヒーラーメンもそうだけど甘いものを温めちゃいけないんだって。

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皿の淵についたこの赤い汁。

間違いない!イチゴシロップだ。

どうやらスパゲッティをイチゴシロップで煮込んだみたいだ。
時間が経つにつれ熱で上のクリームが溶け出しフルーツがぐでぐでになっていくので早く食べなければならない。

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味はかなり凶暴!イチゴシロップの科学甘味料の味が口の中で大暴れしている!

キツさでいったら抹茶小倉スパよりも甘口いちごのほうが3倍くらいきつい。抹茶小倉スパは多少の抹茶の効果があるので喉を通るがこっちはもう何が何でも通らない。こりゃ10日間飲まず食わずで出されても食わないと思う。
キツすぎて二口目はフルーツに逃げてしまった。
皿の隅に置かれているキウイだけが唯一の救いだ。
そうこうしているとクリームが溶け出して余計手に負えなくなっていく。
食べれない→クリームと混ざる→余計食べれない
の悪循環だ。

なんだかイチゴ自体をきらいになりそうだわ。

どうすんのこれ。

………

甘口いちごスパにて遭難!
続いて運ばれてきたのはイカスミカキ氷。

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デカイ!縁日に屋台で売られているカキ氷のざっと4倍はある。
黒くて近くで見るとゴジラの背中みたいだ。
そしてちょっとでも触れると雪崩を起こしてしまう。

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ハッカっぽい匂いもする気がする。なんせ初めて食べる味だから待ったくこの味が正解なのかわからない。
不味くはないことだけはわかる。

…ただ
…食べても食べても全く減らないんですよ。
ごめんなさい、二人では無理です。

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△目がうつろになっていた。

イカスミカキ氷、遭難!

甘口小倉抹茶スパ、甘口いちごスパ、イカスミカキ氷と
登ろうとした山をすべて遭難してしまいこの日は逃げるようにマウンテンを後にした。




 ◯お店の情報

店名:喫茶マウンテン

住所:愛知県名古屋市昭和区滝川町47-86 
座席:75席
電話: 052-832-0897
営業時間:8:00~22:00(L.O.21:40)
定休日 :月曜日
カード :不可
関連サイト:公式ブログ

@hen_gourmet

▽この記事を書いた人

image「矢崎 智也」
へんてこグルメガイドの管理人。ジャイアントカプリコが好きすぎるので死後はあのチョコの部分に練りこんでいただけるとありがたいです。
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