◇赤羽のビヨンセ「ワニダさん」のお店「ワニダ2」は謎の多いお店だった!

先日のことなんですが、飲食店のレビューサイトをパラパラと見ていたところ不思議なレビューを発見した。
不思議なレビューが書かれていたお店の名前は「ワニダ2」東京の魔境 赤羽のタイ料理屋さんだ。 そのお店のレビューにはこう書かれていた。

“ドア横にあるオッパイを押すと、中からワニダさんが覗いてくるのですが、ここで気に入ってもらえば鍵を開けてもらえるというシステム。逆に気に入られなければここでGAMEOVER” なんだ!なんだ!この謎のルール。
一度サッと読んでよくわからなかったのでもう一度丁寧に読んだんだけどよくわからなかった。

とにかく行ってどういうことか確かめなければ気になって眠れない! ということで次の日には赤羽の駅に降り立っていた。
ワニダ2は赤羽駅からOK横丁側に3分ほど歩いたところにある。


「ワニダ」という語感そのものを具現化したようなお店の外装。
ワニダというのはお店ママの名前、これまでは別の場所にあったのだが移ってきたためにワニダ2(ツー)となっているんだとか…

△お店の小窓からは外人女性、おそらくワニダさんのであろう切り抜きの顔がこちらをのぞいていた。

△お店の外にもワニダさんの子分が漏れ出ている。

△お店の前には男性諸君が震え上がる張り紙か貼られていた。

ドアを開けようとするとカギがかかっている。
そうか、これがレビューにあった「ここで気に入られなければGAME OVER」のところか…
そう思っていると先ほど切り抜きの飾られていた小窓から本物のワニダさんがこちらを覗いていた。
目が合い僕を気に入ってくれたのかガチャリとカギを開け、「入りな!」と、まるで洋画でよく見るマフィアが敵が味方かわからない奴をアジトに入れる時のように招いてくれた。
◇赤羽の「ワニダ2」は元気のもらえるお店だった!

△こちらの見るからにパワフルなお姉さんがワニダさんである。

△お店はカウンターとテーブル席がある。
席に座ると、ワニダさんが評価サイトのレビューや入り口でのイメージとは打って変わって「ドコカラキタノ?」と気さくに話しかけてくれた。
気難しい人だと思っていたのだが、実際には気さくで自由でパワフルだ! ワニダ2はすべてがワニダさん中心に回っており、常連さんはもちろん一見さんまでもがこの渦に巻き込まれる。
ワニダさんは毒舌で「シネーーーー!!」や「下ネタ」は当たり前のように飛び交う。というかすでにシネーーーー!!くらいは挨拶や突っ込みのようなもので常連さんがワニダさんをいじるたびに発していた。
言葉づらは暴言に見えるかもしれないけれど、言葉に嫌味がなくむしろ心地いくらいの暴言なのだ。
暴言だけど暴言じゃないのである。

△お客さん数人を店に置いて買い出しにいくワニダさん
普通のお店だったら店員が買い出しに行ってしまったら騒つくだろうけど、ワニダ2のお客さんはよく調教されているためかまったく動じない。

夫婦の常連が妊娠しているという話を聞いたので、今度はお客さんさんに葉っぱを取ってくるように指示し店から出す。
そして持ってきた葉っぱを2、3回ひっくり返し「女だネ」と謎の占いをしていた。
◇ワニダさんのタイ料理は意外とガチ本場の味がした。

△レモンサワー
ここまでワニダの人柄と店舗の紹介をしてきたが、もちろんワニダ2はタイ料理BARであるのでドリンクやタイ料理もたべられる。
こんなはちゃめちゃな人が作っているんだから料理も適当だろうなと思いきや、普通にガチの本場のタイ料理の味がして驚いた。

△メニュー。言葉にできないものから、さとうのごはんまである。
インスタントラーメンからさとうのごはんまで包み隠さない潔さが素敵だ。


△ボトルキープされているお酒にはほぼすべてにワニダさんの写真が貼られている。
看板といい入り口の小窓といい、ここまでたくさんのワニダさんを見続けるとあれ?ワニダさんってこんなんだっけ?とワニダさんのゲシュタルト崩壊がおきてくる。

△お通し。ショットに入ったウコン。ワニダ2では名物らしい。

△あかはねはっぴーという謎カクテル。
どうやらビールに焼酎を加えたものらしい。アルコール度数が強くワニダさん曰く「根性ナシはタノマナイ」だそうだ。

これがタイのインスタントラーメン。
味はトムヤムクンラーメン、本場タイの屋台で食べたあの味だ。

△食べ終わったら「辛かったテジョ?」とまんじゅうをもらった