◇池袋の「ぼうず’n coffee」はお寺を開放した新感覚カフェだ!

池袋駅から徒歩10分の祥雲寺というお寺で、和尚さんがときどき「ぼうず’n coffee」というカフェを開く。このお店が非常に素晴らしく、そして半端じゃなく癒されるのだ。
池袋と寺カフェでと聞いて「いやいや、癒されるったて池袋でしょ?あのゴミゴミしたところでしょ?」とか「お寺のカフェったって店員が袈裟着てるだけのカフェなんでしよ?」とか思う方もいるかもしれない。
いやいや、そんなことない。
つべこべ言わずに絶対行くべきだからね!ぼうず’n coffee!
まず、「ぼうず’n coffee」に来て驚かされるのはそのお寺の格式の高さ!
さあ、どれくらい格式が高いか?っていうとこのレベル。
境内の中にはこのような立派な建物が何棟かたっている。調べてみたところ、祥雲寺は500年近く続く由緒あるお寺らしく、サイボーグ009の作者の石ノ森章太郎のお墓があることでも有名だそうだ。
なんかちょっぴりゆるい。鐘を「カーン」したい人は誰もいない時間帯を見極めて行ってみては?
入り口で非常に品のいい奥さまに注文を聞かれる。
メニューに関してはドリンクは350円くらいでセットになると700円ほど。
一歩建物の中に入ると、漂ってくるのは古めかしい木の香りと軽い線香の匂い。
なんというか、どっかで感じたことのある懐かしい気持ちなる。そうだ、お盆におばあちゃんの家に行った時と同じ感覚だ。
席は庭の見える書院と日差しの気持ちの良いテラス がある。
それぞれ異なった良さがあるので今回は順に紹介していこうと思う。
◇京都とか鎌倉じゃないからね!池袋だからね!

まず紹介するのは書院から。
いかがでしょう…?
…京都とか鎌倉ではありませんよ。
これ「池袋」! 喧騒の街「池袋」であります。

荘厳な造りの書院には落ち着いた雰囲気が漂い、時折吹いてくる風と畳の匂いがたまらない。
ただ、この場所に居るだけで気持ちが安らぐ。あまりに雰囲気が良すぎて池袋にいることさえも忘れてしまいそうだ。

書院からはお庭を眺めることができる。
春は若葉、夏は万緑、秋は紅葉、冬は落葉と四季折々の景色を楽しめるのだという。

この水琴窟なんかも最高にいい。もう大河ドラマの世界だ。
この記事はどこの場面も「良い」としか書いていない気がするが、中でも1番よかったのはこの縁側。

縁側に腰をかけてまったりと食事を楽しる。
なぜか縁側に座るとスイカを食べたくなっちゃうんだよね。なんでだろう。
◇テラス席は気持ちいい日差しの中でまったり

続いて紹介するのはテラス席。
お寺全体が見渡せるオープンテラスには、時代劇の峠の茶屋でしか見たことないような赤いベンチが設置されている。
書院とは違った和風の雰囲気がまたいい。心をくすぐられる。
日差しが気持ちよくぽかぽか陽気の日には最高でしかない。
◇お菓子作りが好きなお坊さんが入れたお茶も一興
そうこうしているとお寺に入るときに注文していたお茶のセットが運ばれてきた。「おまたせいたしました」と声を掛けられ、目線を揚げるとそこにいたのは、なんと袈裟を着たお坊さん。
軽くお話を伺うと現在の住職の息子さんが、半分趣味でこのようにカフェを開いているそうだ。

△急須には鳥獣戯画。細やかな部分にも凝っていて、お寺の雰囲気を引き立ててくれる。
◇おわりに

東京都内に長年住んでいるが、池袋駅から徒歩圏内にこんなすっごい場所があるなんて知らなかった。
毎日やっているわけではないけど、疲れたときにはいきたなくなる空間である。
◯お店の情報
店名:「ぼうず’n coffee 」
住所:東京都豊島区池袋3-1-6祥雲寺内
座席:結構広い
電話:03-3984-2408
営業時間:facebookなどを参照
営業日 :ときどき
予約方法:できるか不明
関連サイト:facebook
注意:営業日はfacebookを見てくださいとのこと…